学長辞任

ハーバード大:女性差別発言や強引運営で 大学長辞任 (毎日新聞)

米国有数の名門、ハーバード大学のローレンス・サマーズ学長(51)が21日、6月末で辞任すると発表した。昨年、女性差別ととられかねない発言を行ったことに加え、強引な大学運営に学内で不満が高まり、学長罷免権を持つ理事会が辞任勧告の検討を始めたため、自ら辞任を決断したとみられる。

(略)

 同学長は21日、「人文科学部の一部との亀裂が原因で、大学にとって不可欠と思われる改革を遂行できなくなった」と遺憾を表明する書簡を発表した。同学長は就任以来、キャンパス拡張計画など矢継ぎ早の改革を断行し、学生には支持する声が多かったが、独断的な運営に一部教授陣との対立が泥沼化していた。

最近、その泥沼に浸っていた知り合いの教授の機嫌が良かったので、なにかあるのかなと思っていたら、案の定、こんな事件が起きていました。もっとも、一学生としては、学長がやめようが、授業が休講になるわけでもなく、宿題が減るわけでもないため、はっきりいってどうでもいいのですが。あぁでもこれで、学長ネタの冗談が授業からは無くなってしまうのは寂しいですね。

Dear Members of the Harvard Community,

I write to let you know that, after considerable reflection, I have notified the Harvard Corporation that I will resign as President of the University as of June 30, 2006. I will always be grateful for the opportunity to have served Harvard in this role, and I will treasure the continuing friendship and support of so many exceptional colleagues and students at Harvard.

Below are links to my letter to the community, as well as a letter from the members of the Corporation and a related news release.

Sincerely,

Larry Summers

http://www.president.harvard.edu/speeches/2006/0221_summers.html

ところで、このニュースが出た翌日、早速いろいろなところで噂話が花咲きました。曰く「報道されているような女性軽視問題は実はたいしたことない。問題の本質は別のところにある」、「結局のところDC流の政治はボストンでは成功しない」、「学者がメインストリームの大学を作ろうとして、実務系の教授陣の大反対を受けた」などなど。

その中でも一番インパクトがあった記事をご紹介。

Another clash for Summers (Boston Globe)

The Great Harvard Drug Scandal (Boston Magazine)

本校関係者は読むと面白いと思います。こんな話があったなんて、全然知りませんでした。バスの中で情報リークしてくれたTさん、ありがとうです。