■
今日、日本に帰国しました。
思い返せば2年前。成田空港の空港ラウンジで出発便を待っている間に、この日記を始めました。あれから2年、昨日、ちょうど60000カウントを数えたことを考えると、だいたい毎日のべ100名にお越しいただいていたことになります。
日記を書くときはいつも、僕のことを知らなく、かつ、ボストンのことを全く知らない人でも、なるべく楽しんで読めるように気をつけていました。昔からの文章作成能力の低さに加え(そもそも絶対的に平均以下)、僕の周りにはなぜかありえないくらいハイレベルな日記をつける方が多数おり(相対比較をするとさらなる落ち込み)、自分のレベルの低さ加減に落ち込むこともよくあったものです。どこまで楽しんでいただいたか自信は全くありませんが、息抜きのお手伝いができれば幸いです。
そうそう。日記という意味では、特に、コメントを書いていただいた方に深く感謝させていただきます。実は、コメント主の1/3 くらいは実際にはお会いしたことが無い人なのですが、そのような出会いもブログならではだと思っております。みなさんのコメントがなければ、2年間も続けることはできなかったでしょう。
あと、このようなツールを作り出し、無料で使わせてもらったはてなさんにも、この場を借りてお礼申し上げます。みなさんの仕事は確実にぼくの生活を豊かにしてくれましたよ、ありがとう。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
「ハーバードでなければ得られない『知識』はほとんどない」
入学当初、とある授業で言われた言葉です。確かにそのとおりだと思います。僕は日本のとある工学系大学院を卒業したのですが、そちらの授業のほうがよっぽど高度な内容を扱っていたと思いますし、そもそも知識なんてその気になれば日本でもどこでも学べるようなものだと思います。
では、2年間で1千万円近いお金を投資し、得られるものは何なんでしょうか。教授の話に戻ります。
「ハーバードの最大の財産。それはハーバードに集う人々。みなの貢献(contribution)こそがハーバードの力である」
昔、友人のブログに「ハーバードの集人力」という記事があり、うまいことを書いているなと感心したことがありましたが、まさにそのとおり、ハーバードという名の下に集まる人材こそがハーバードをハーバードたらしめている気がしてなりません。
その意味で、HSPH、ハーバードの各スクール、MITの仲間たちへ。みなさんと同じ時間をここボストンで過ごせたことを一生の誇りとしていきたいと思っています。尊敬できる多くの友人に囲まれた日々は幸せでした。ボストンに残る人、日本に戻る人、さらなる新天地で勝負を始める人と様々ですが、また世界のどこかで再開できる日を心から楽しみにしています。その時あなたに馬鹿にされないように、ぼくも一生懸命がんばりたいと思います。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
ハーバードの生活は刺激的でしたが、所詮、学生、drop outしたところで自分だけの問題です。この点、いつも心に引っかかっていて、自分が世界にどのような貢献をしているのかと聞かれると、黙り込んでしまいます。幸い、アメリカで出会った仲間たちが日本で海外で様々な取り組みを始めようとしています。ぼくも彼らと一緒に、今まで得た経験と知識を使って、社会に貢献できる活動を行っていきたいと思っているところです。
日本がアメリカに学ぶべきことはものすごく少ないと思っていますが、数少ないアメリカに見習うべき点に、プライベート時間を大切にするということがあると思います(まぁこれは賛否両論ですが)。留学前の社会人生活は、仕事だけで精一杯でしたが、それ以外にも胸を張ってこんな活動をしています!と言えるように努力したいと思っています。
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
いろいろな方に聞かれているのですが、このブログは、この最終段落をもって一旦停止いたします。過去の文章を多少修正することはあるかもしれませんが、新規記事は追加しないつもりです。なんといっても「ボストンからのお便り」ですから。
新しいブログをどうするか。このサイトは、ボストン生活という非日常を伝えることにテーマ性を見いだしていたのですが、これからは普通の東京生活、主題の無い駄文をつらねることは多少の抵抗感を感じているのも事実です。とはいえ、多くの友人とのすばらしいコミュニケーションツールであることもこれまた事実。少し生活が落ち着いたら、ぼちぼちとスタートさせようかとぼんやり思っています。その際には、ここやmixi/greeなどで分かるようにいたしますので、また遊びにきてやってください。
2年間、ありがとうございました。See you somewhere in the world.