夕食セッション

滋賀までバスでたどり着き、琵琶湖のほとりで牛なべ。牛なべとしゃぶしゃぶの違いを説明するのに苦労しつつも、とりあえず食べ尽くし、食後にまどろんでいると、通訳として同行してくれたアメリカ人医師(日本で4年間くらい勤務経験あり)が、「日本文化に関するQ&Aセッション」を突然開いてくれました。

「なぜ、日本のトイレには手洗いの後にタオルがないのか」(アメリカでは、ハンカチを持ち運ぶ習慣はない)、「日本食はなんで少量ずつ多種類でてくるのか」(アメリカは単品ドーンというパターンが多い)、「横断歩道を渡るときに、歩行者が小走りするのはマナーなのか」(歩行者優先社会のアメリカでは見られない風景)などなど。

そして最後の質問が、ぼくにとってJapan Trip一番の思い出となる質問でした。

「今回のツアーのオーガナイザーの日本人たちは、なんでなんの得にもならないのに、ここまでしてくれるんだ。どうしてここまで自分の身を犠牲にしてこんなものを企画してくれるんだ?」

"Your pleasure is their pleasure. That is a beautiful Japanese culture"(君たちの幸せが彼らの幸せなんだ。それこそ、日本の美しい文化なんだ。)

うーん、"beautiful"という単語をこんなきれいに使うことができるなんて。それにもまして、ぼくたちの思いをこんなに上手に表してくれるとは。参加者も日本人スタッフも総立ちで拍手して、気分よく京都の宿に向かいました。