朝鮮半島情勢

そんなドッジボールに後ろ髪を引かれながらも参加したのが、元陸上自衛隊の幹部の方が解説する朝鮮半島情勢分析会。

↑米軍による北朝鮮侵攻作戦解説

制服組の情報分析責任者の方による6者協議参加各国(日中露米韓朝)の立場に立った今後の分析は、歴史観と地勢学に基づいた鋭い分析が散りばめられており、目から鱗の話の連続でした。

2007年の韓国大統領選の結果、親米政権となるか親中政権となるかで、アメリカ防衛ラインが38度線から日本海に変わるのではないかという分析は、背筋が凍ります。朝鮮戦争のときのアチソンラインと同じです*1。そうなると、いまの韓国・中国との摩擦とは比べ物にならないくらい緊張は高まるでしょう。

奇しくも「竹島の日」のこの日。インターネットでは短期的・感情的な議論にあふれかえっていますが、冷静に腰を落ち着けて、長期的戦略を考える必要性を思い知らされた2時間でした。

*1:当時のアメリ国務長官アチソンが「アメリカが責任をもつ防衛ラインは、フィリピン〜沖縄〜日本〜アリューシャン列島までである。それ以外の地域は責任をもたない。」と発言したこと