ジャパントリップ

アメリカ人、に限らず、アジア以外の人間にとって、日本の存在というのは、「地図の右端にある国」という程度の認識しかない。驚くほど、日本のことを知らない。そもそも、アメリカでは、日本で良くみる「アメリカはこうだ、EUでもこうしている。だからそうしよう。」という議論はほとんど見ないので、日本で何が行われているか、無関心というのも分からなくもないが*1

とはいえ、未だ「Japan as No.1」と胸を張っていえる数少ない分野が、平均寿命であることは間違いない。最近、中国に心を奪われている"Japan as No.1"を書かれたボーゲル先生(ハーバード名誉教授)も、その点については、日本の経験に関心もっているし、うちの大学の社会学・看板教授であるカワチ先生(日本人。だけど日本語は全くしゃべれない)は、事アルごとに「日本人がなぜこんなに長生きなのかは、一番の謎」とよく話している。

そんなボーゲル先生やカワチ先生を顧問に向かえ、来年の春先、うちの大学の学生を日本につれまわそうと計画中です。その名も「ジャパントリップ」。
http://hsph.jp/JT/

全米中のビジネススクールや公共政策スクールでは、このようなジャパントリップが行われているようだが(少なくとも、ハーバードビジネススクールケネディー公共政策スクール、MITスローンビジネススクールではしている)、Public Health関係では初めてのはず。

小学校の給食を食べさせたり、万歩計を持たせて東京を歩かせたり、1週間ジャンクフードを禁止したり、いろんなネタを盛り込んで、昨日、学生向けに案内を流したところ、内容の評判は上々、値段は高いと不満たらたら。まぁ、来週以降のインフォメーションセッションで、どれくらい関心をひきつけれるかが腕の見せ所です。

さて、どうなることやら。

*1:というか、なにか物事を決めるのに、こんなに他国の動向を気にするのも、日本だけなのかもしれない