開発業と銀行業@世銀

 先週の世界銀行年次会合でIMFがG8で取り付けた債務の帳消しの議論が盛り上がった直後というタイミングで、International Healthの授業に世銀のHealth Sector責任者、Jacques Baudouy氏がやってきました。
 講義の内容は、きれいな世銀の話が主で思わず寝そうになってしまったのですが、学生の質問で帳消しの話題が出たときに、「最終的には、穴埋めのCompensationを先進国から取り付けたので・・・」というのを聞き、あぁやはり世銀の主人公は銀行屋さんなんだなと深く思った次第でした。
 このあたり日本の某銀行と同じですが、世銀の中でも、途上国開発を主と思っている人は実は副流であって、メインストリームは、マクロ経済の安定をIMFとやっていく銀行屋さんなのかなと。彼がどっちの考えかは分かりませんでしたが(次の授業があったので質疑コーナーの延長部分は先に抜け出してしまった)、途上国開発を中心にやっていく銀行業というのはやはり難しいのでしょうね。