親権争議

 アメリカでは、ゲイ(男−男、女−女)カップルは、至って普通らしい。ここマサチューセッツ州では、ついに、全米初、ゲイ同士の結婚(Marriage)が可能となり、大きな関心を集めている。(なお、カリフォルニア州など他州では、結婚はできないが、Civil Unionという関係を認めているところもある)

 ということで、今日のディスカッションテーマはゲイカップルの子供をめぐる実際に裁判中の案件。

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○概要
 女性二人のカップル(AとBとします)が、Aの卵子をBの子宮で育てることにより(精子は第三者から入手)子供を作る決心をし、双子の子供を授かった。なお、卵子を提供する際、Aは「親権放棄」の同意書にサインをしている(通常の精子卵子提供事例と同様)。その後、この二人は別れた。

○現状
 双子は現在6歳。生まれてからずっとBに育てられており、Bは子供に対してAの存在を明かしていない。
 AはBに対して子供との面会を求めているが、BはAには親権がないものとして拒否。Aは訴訟を起こしたが、地裁・高裁では同意書を盾にAの親権は拒否。現在、最高裁に上告中。

○問題
 あなたが裁判官だったら、どのような判断を行うか。

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 さて、あなたはAに権利があると思いますか?どう思います?