地下鉄サリン事件レビュー

今日のHSPH Japan Trip勉強会第2弾は、"Tokyo Sarin Attack"がテーマでした。講師として、ハーバード大医学部の災害医療の専門家(アメリカ人)、同じくハーバード大公衆衛生大学院の救急医療の専門家(日本人)に加え、当時、自衛隊の出動連隊長としてサリンの除去の陣頭指揮を執られた方(日本人)の3名にお越しいただきました。

まず、NHKのProject X 〜挑戦者たち〜 第164回「地下鉄サリン 救急医療チーム 最後の決断」を上映して、それに解説を加えつつ質疑応答という形を取りました。


 

緊急事態に面し通常診療をすべてストップさせ、すべての患者を受け入けると決断した日野原理事長のカリスマ的リーダーシップ、非番にもかかわらずテレビで事件を見て5分で家を飛び出した看護師の責任感の高さなどは、学生にも強烈なインパクトを与えました。

さらに内輪の話をすると、実は、今回の英語版プロジェクトXは、このJapan Tripセミナーのためだけに特別に作られたものです。NHKと聖路加病院の方々にはものすごい努力をしてもらいました。彼らの「世界の学生達に、医療に携わるものとしてのリーダーシップや責任感を学んでほしい」という熱い思いは、参加者学生にも十分に伝わったものと思っております。

この番組は、プロジェクトXの中でも、かなりの優良作品だと思いますので、ご覧になってない方は、是非、一度見てみてください。

HSPH Japan Tripのページは、http://hsph.jp/JT/index-j.htmから。