道州制

道州制、区割り3案 調査会小委が提案 分権へ議論加速朝日新聞
道州制区割り案3パターンを提示産経新聞

とりあえずは現在の県境をベースに作られているマイルドな案となっていますが、これからは、県の分割が議論されるのでしょう。たとえば・・・。

  • 長野

田中知事の危機感もとりわけ高い長野は、やはり一番の山場でしょうかね。中津川のように、ほとんど名古屋圏と言ってよいようなところから、軽井沢のように関東経済圏のところ、飯山のように北陸側との関係の強いところを一まとめに「北関東」とできるのでしょうかね。

  • 三重

名古屋と京都にいた身からすると、三重の取扱いも微妙なところですね。西側は完全に関西圏、東側は中部圏。鈴鹿山脈が山場でしょうか。

  • 徳島

「関西の天気予報が入るからここは関西」と言っていた徳島の友人の声は・・・たぶん無視されるでしょう。

  • 新潟

学生時代には、地域別忘年会・新年会がよく行われていましたが、いつも「関東忘年会」に参加して顰蹙をかっていた新潟出身のお方がしのばれます。新潟って、関東甲信越?北関東?北陸?


さて。単に二都道府県の合併だけならば、憲法*1地方自治法*2で手続きが定められているとおり、それぞれの特別法を作って、それぞれの都道府県で住民投票をするだけでしょうが、合併や分割が交じり合った場合はどうなるのでしょうか。

市町村単位で住民投票をして、それぞれの市町村にどこの州につくか意見表明させるのが、地方分権という名の下では一番分かりやすい気がします。が、そんなことをしたら、際どい市町村の取扱いをめぐって、各地方にものすごい禍根を残すでしょうがね。だいたい、公職選挙でさえあんなに違法行為ありまくりなのに、フリーハンドの住民投票だったら、大変な騒ぎになること間違いなしでしょう(それは原発などの住民投票を見れば一目瞭然)。

まぁでも、都道府県を雲散霧消させる必要性を伝えるほうが、もっと大変なのでしょうがね。これからどうなるかが楽しみなところです。

*1:第95条 一の地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない。

*2:第6条 都道府県の廃置分合又は境界変更をしようとするときは、法律でこれを定める。