水からの伝言はポエム

やや遅れてしまいましたが、ちょっと前のAERAに面白そうな記事がのっていたようです。

 昨日発売のAERAに、水からの伝言批判記事が出た。見開き2頁。「ベストセラーの「トンデモ科学」度 『水からの伝言』の仰天 水が言葉を記憶する- -----。「そんなアホな」と言うなかれ。この奇妙な説が学校の授業などを通して急速に拡がっているのだ。」というタイトルがついている。
 見所は、「水からの伝言」の著者である江本氏のインタビュー。「水からの伝言はポエムだと思う」と主張している。自分で書いておいて「思う」ってどういうことよ?。何書いたか自分でもわかってないってことかいな?そのくせ「今後、周りの研究者によって科学的に解明されていくと思う」って、アンタ……。何で江本氏の脳内ポエムを科学者が解明しなきゃいかんのよ。しかも江本氏によると「「体内にある108の元素が108の煩悩に対応している」ことも常識だ。」。とりあえず周期表を見てから言えと。周期表は既に108以上埋まってるし、安定同位体が存在する元素は108より少ないというのが科学的事実だから、常識どころか江本氏の妄想でしかない。
事象の水平線・ 「昨日発売のAERAに「水伝」批判が出た」より

 「水ポエム妄想」は、個人的にどうぞという感じもしますが、「体内にある108の元素が108の煩悩に対応している」ことも常識だ。」には衝撃。おいおい、体の中には108個も元素がないよー。それに、この記事を書かれたapjさんがおっしゃっているとおり、自然界には108個以上あるし。そもそも、「元素が煩悩と対応」って、そんな除夜の鐘じゃないんだからさー。

 うーん。でもまぁ、

「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」とアインシュタインが言ったそうですが、これは本当にその通りだと思います。昔は常識なんてまるでなかった頃が誰にもあったわけです。
近藤淳也の新ネットコミュニティ論

 という意見もこれあり、うーん、やはり常識という名の偏見に囚われているのはボクのほうなのかなー。

なんという哲学的な思いはとりあえずおいて置いて、とにかく目の前に迫った危機に対処せねば。今日は昼からテストが1本、そのあとはMITで発表が1本。あー、がんばろっと。