MOTTAINAI

 ワンガリ・マータイ(2004年のノーベル平和賞を受賞したケニア環境副大臣)さんの講演会に参加してきました@ケネディースクール。

 以下、思い出に残った言葉(なお、このとおり発言されたわけではありません。今思い出しながら、エッセンスを書いているだけですので、念の為)

「環境問題や女性地位向上問題の解決が安全保障・平和の構築につながるとの世界的な認識が固まった。彼女のノーベル平和賞は、その象徴だ。」(案内より)

「昔、アフリカの女性たちは、家や地域社会に閉じ込められていた。まるで、バスに強制的に乗らされているようなもの。それだけならまだしも、そのバスは間違った方向に進んでいた。さらに悪いことに、運転手(=だんな)は全く言うことを聞かないし、間違った方向に向かって走っていることすら気がついていなかった。そして、あれから20年、いまようやく、私たち女性がバスの運転席に座ることができるようになった。」

「日本に行った時、良い言葉を教えてもらった。「もったいない」という言葉である。仏教の流れを汲んだ考え方らしいが、物を大切にするという意味である。この言葉は、削減(リデュース)、再使用(リユース)、再利用(リサイクル)、修理(リペア)の4Rを言い得ている。私はこの言葉の精神を世界中に広めていきたい。限りある資源を有効に使い、みなで公平に分担すれば、争いはなくなるはずである。」(参考)http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/mottainai/archive/news/2005/06/20050615org00m040028000c.html

「グリーン・ベルト・ムーブメント(植林活動)を始めたとき、今のように大規模なものになるとは、到底思ってもいなかった。でも、とにかく続けようと思っていた。昨日植えた木が今日は枯れているかもしれない。でも負けてはダメだ。明日、また植えればいい。そうすれば、3000万本を超える木を植えることができる。」

「私がアフリカの大学に進もうと思っていたころ、大学の先生から『アメリカに行ってみないか』と声をかけられた。当時の私にとって、アメリカははるか遠い場所、知っていることといえば、ミシシッピーという大河があることくらいであった。当時のアフリカ人にとって、アメリカは遥かなる大国であった。そのアフリカや女性問題に視点を合わせてくれた人がいた。ケネディー大統領だ。私は、彼のおかげで、アメリカの大学にすすみ、今の自分ができた。その彼の名前を冠したこの大学で講演ができることを幸せに思うし、ケネディー大統領には『ありがとう』と何度も言いたい」

 1時間の講演だったのですが、非常に楽しく聞けました。近いうちに、ここからビデオが見れるようになるでしょう。睡眠時間を1時間削っても、是非、ご覧ください。感動できます。
http://www.iop.harvard.edu/events_forum_archive.html