バイオテロ対策

病原体57種、所持など規制 生物テロ対策で厚労省

 生物テロに使われる恐れがあるウイルスや細菌の管理徹底を目的に、厚生労働省が来年の国会に提出を予定している感染症法改正案の要綱案が28日、判明した。

 57種類の病原微生物を危険度に応じ4分類し、罰則付きで所持や製造を制限。テロを想定していない結核予防法を廃止し感染症法に統合、結核菌も規制対象にする。
http://www.sankei.co.jp/news/050928/sei097.htm

 うちの大学でも「バイオテロリズム」という授業が開講されていましたが、今年からは、"Public Health Response to Mass Emergencies"となり、バイオテロに限らず緊急事態にどう対処すべきか、という内容になりました。「バイオテロはテロとしては効率が悪いので、もうそんなに頻発はするまい。それよりも、自爆テロ」という認識が上のほうで働いたというウワサです。まぁいずれにせよ、日本ではあまり開かれることのない講義でしょう。危機感の違いでしょうか。とはいえ、その一方で、昨年ボストン大学で野兎病ウィルスの管理があまく、研究者が数名感染し、地元はちょっとしたパニック状態になっておりました。このあたり、ロジができていないアメリカという感じです。

 ちなみに、専門家に聞いたところ、Bテロ*1予防策を張っていない先進国は日本だけとか。あわわわわ。

*1:生物兵器テロ。ちなみにNBCテロといえば、核テロ・バイオテロ・ケミカルテロの略