はてなアイディア・流行語大賞

<<はてなサービスに関心のない方は、読み飛ばしてくださいませ>>
先日、といっても一昨日だけど、こんな案をだしてみました。

流行語大賞はてな。今年の流行語大賞を、総選挙はてなの仕組みを使って、みなで予想してみる。(idea:6191)

どんな感じの制度になるのか、ちょっと考えただけであまり詰めずに出してしまったのですが、今朝id:a6m5さんがいろいろと疑問点をあぶりだしてくれたので、レポート提出を終えた開放感もこれあり、ちょっとまじめに設計を考えてみようかと思います。なお、ボク自身は、この手の話は全くの素人。なので、見当違いのことも書いてしまうかもしれないけど、その場合は、笑いながらアドバイスをいただければ幸いです。

基本的には、総選挙はてな、というより、はてなアイディアのシステムをそのまま使いますが、僕の考えをまとめてみます。

ノミネート

本当は、「ユーザーが候補作品をノミネートできる」というのを新たな試みとしてやってみたかったのですが、今流行語大賞のページを見てみると、

現代用語の基礎知識』読者審査員のアンケートから、上位語がノミネート語として選出され、そこから審査委員会によってトップテン語、年間大賞語が選ばれる。
http://www.jiyu.co.jp/singo/

とあります。なーんだ、対象語は決められちゃうのですね。残念。

ちなみに、対象となる株を、①はてなが決定しようが、②ユーザーが登録可能にしようが、結局のところ配当方法だけの問題なので、あまり本質ではないような気がしてきました。むしろ、はてな側の手間が省ける分、ユーザー登録で十分泣きもしております。
(もっとも、将来のビジネスモデル化を考えてみると、はてなの関与はあったほうが良いと思うが、これはまた別の話)

取引の仕組み

1. ある単語、たとえば「キタ―――」が大賞になると思えば、「キタ―――」株を購入する。たとえば100株購入。
2. 「キタ―――」株の発行数が1000株を超えると売買可能になる。
3. さらに取引価格が上昇し1株あたり1.5ポイントで取引されるようになったため、50株を売却(→50 x 1.5 = 75ポイント獲得)
4. 最終的に「キタ―――」が大賞に輝いたため、配当(算出方法は下記参照)が支払われる(たとえば配当10倍の場合→50 x 10 = 500)

使用ポイント

研究段階なので、あいぽんでいいとは思いますが、必要なら別システムでも。

配当の算出方法

株発行総数:n
大賞:株発行総数のa%を分け与える
トップテン:株発行総数のb%を分け与える
はてな取り分:株発行総数の(100-1-b)%
とした場合、大賞、トップテンの配当は、それぞれ、na、nbとします。

たとえばa=20%、b=8%とした場合、はてなの取り分は8%となります。20作品がノミネートされ、15作品が1000株超過(取引可能)、残りの5作品が500株だとすると、株発行総数は17,500株。この場合、大賞の配当は 17,500*0.2/1000=3.5 倍となります。3.5よりも高ければ売ればよいし、低ければ買えばいいのです。

したがって、配当は株発行総数によって変化します。配当に影響を与えるほど株を投入される危険性はないわけではないですが、心配するほどでもないかなと。

目的

今回のようなdiscreteな値の場合には、

最終的な予測結果が十分な精度を持たなかった場合に「それが取り引きのルールの設定の仕方がまずかったせいなのか,それとも配当の分配の比率がまずかったせいなのか」を特定できないという点が致命的に弱い.

という懸念は避けられません。参加者の目的は株を増やすことなので、配当に応じた行動を取るのは仕方ないでしょうし、偶然に予測と現実があっていてもそれは偶然の産物でしかありえません。このあたり、どのような仕組みが良いかは、経済学的に良い方法があるようなのですが、僕の頭ではまだ理解しておりません。今度、そんな講演を聞いてくるので、案があれば追記します。

将来に備えて

http://movies.hsx.com/がやっているような予測市場が日本で回るかは、正直分かりません。なにせ、アメリカでは子供のころから株式市場に慣れていますからね。
とはいえ、このような予測市場の研究・実践はめっちゃ盛んらしいです。とある大学では登録授業を市場内で売買できるようにしているとか、生体腎移植のマッチングにも使われているとか。すごい、すごすぎる。ビジネスとしてもいくらでも使い道があると思うので、研究を進めるのはいいのではないでしょうかね。