有害化学物質、前年比1千トン増 大気・河川に

 環境、経済産業両省は、03年度に全国約4万1000事業所から、02年度より1000トン多い29万1000トンの有害化学物質が、大気中や河川に排出されたと発表した。
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 法施行後の猶予期間だった02年度までは、指定化学物質を5トン以上扱う事業所に届け出を義務づけていたが、03年度からは1トン以上に引き下げた。その結果、対象事業所数は約6600カ所増えたが、排出量は微増にとどまり、両省は「化学物質管理の改善が進んでいる」とみている。

朝日新聞 3/19

 タイトルを見て「ほうほう、化学物質が去年よりもたくさん出ているなんて、大変なこっちゃ」と思って記事を読んでみたら、「去年よりも対象が6600ヶ所増えている?」とあります。なんのこっちゃと思って、元情報を確認してみると、本当に対象が増えています。

・届出事業所数 34,497 (2002) ==> 41,079(2003) 19%+
・届出排出量  290,000ton (2002) ==> 291,000ton (2003) 0.3%+
平成15年度PRTRデータの概要等について−化学物質の排出量・移動量の集計結果等− (環境省)

 なんつーか。母集団が変わったので、前年との比較なんてなんの意味もないのに、タイトルにはなるべく刺激的なものを付けたいのですねぇ。さすがというかなんというか。