エリート官僚

「エリートでない官僚が残業」質問主意書巡り官房長官

 「エリートでない官僚の大変なサービス残業になっている」。細田官房長官は7日の衆院予算委員会で、野党が政府を追及するため提出数が増えている質問主意書への回答づくりについて「行政上の阻害要因にもなる」と昨年8月の記者会見で発言したことを問われ、こんな説明をした。
 民主党長妻昭氏が質問。細田長官は03年に長妻氏には77件、3756ページ分の回答を提出したことを明らかにし、「官僚の大変な仕事も何とか理解してほしい」。旧通産キャリア官僚出身者としてノンキャリア官僚の苦労に配慮を見せたつもりが、冒頭の発言になったようだ。
 長妻氏は「お役人にサービス残業させていたのか。かわいそうじゃないか」。質問主意書の回答をきっかけに社会保険庁の不祥事などが明らかになったとして、「(質問主意書の)効果は出ている。野党の質問をよけいな業務と考える発想ではだめだ」と批判した。
朝日新聞

 違いますよ、朝日新聞細田さんは、長妻さんの昔の質問主意書を皮肉って「エリートでない官僚」という単語を使ったんですよ。その質問を以下に掲載。なんか、国政の会話というよりも、週刊誌のつり革広告を見ているようなので、読みたい方だけどうぞ。

キャリア官僚のエリート度に関する質問主意書
 我が国の官僚のエリート度についてお尋ねする。お尋ねの中で、部下の人数とある場合、その部下の人数は、非常勤職員数と常勤職員数を分けてお示し願いたい。

一 すべての二〇才代の国家公務員のうち(地方等出向中も含む)、最も部下の多い国家公務員ベスト一〇人をお示し願いたい。その際には、その国家公務員の所属部署名(出向の場合は出向元と出向先)、役職名、業務内容、年齢、部下の数、部下の平均年齢、当該人物を若くしてその職に就けた理由、をお教え願いたい。
二 すべての三〇才代の国家公務員のうち(地方等出向中も含む)、最も部下の多い国家公務員ベスト一〇人をお示し願いたい。その際には、その国家公務員の所属部署名(出向の場合は出向元と出向先)、役職名、業務内容、年齢、部下の数、部下の平均年齢、当該人物を若くしてその職に就けた理由、をお教え願いたい。
三 若くして多くの部下を持つ職務に就けることに関して、弊害はないのか、政府の見解を問う。また、今後、見直しをする計画はあるのか否か。省庁ごとにお示し願いたい。
四 いわゆるキャリア官僚の職員に占める割合を省庁別にお示し願いたい。
五 先進国の官僚制度と比べて、日本の官僚のエリート度合いは強すぎるとお考えか。先進国の事例も交えてお示し願いたい。
六 いわゆるキャリア官僚の全国家公務員に占める割合を、日本、英国、米国、フランス、ドイツに関して、それぞれパーセントでお示し願いたい。

 右質問する。

 いやー、週刊ポストみたいな質問ですねぇ。

 ところで、官房長官自らが「サービス残業」を認識していることになるんですが、それっていいんですかね。知人の話を聞くに、100時間残業しても数万円しか残業代もらっていないお役人さんたちですから、今回の件が契機になって、もう少し貰えるようになるといいですねぇ。財務大臣も爆笑なんかしてないと。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050207-02288588-jijp-pol.view-001