コース評価

BostonLetter2004-12-18

 大学は23日に終了です。たいていは、最後の時間にテストをやるので、その1つ前の授業の時に、学生側から授業の評価をすることになります。
 先生別に授業の進め方や議論の進め方などを評価していき、ついで、授業のテキストは良かったか、宿題は多かったか、他のクラスと比べてどうか、など20個以上の質問に、1(良くない)から7(すばらしい)までの7段階評価でつけていきます。そして、最後に、「他の生徒にこの授業を薦めますか」、「来年の学生のためにコメントを書いてください」で終わるわけです。評価をしている間、先生やTAはクラスの外で待つことになっています。

 さて、先日、秋学期で一番、意味が分からない授業が終わりました。みんな手ぐすね引いて、評価を待っていました。
 ところが。先生は来年から別の大学に移るとのことで、「今日がこの大学での最後の授業になるのね。いままでありがとう」とか言っちゃって、微妙にクラスもしんみりした後に、評価に入りました。先生は退席です。
 最後にあんなことを言われたりしたら、つい、情が入ってしまって甘めの採点になってしまいそうでした。クラスに微妙な雰囲気が流れます。そんな皆の気持ちを払拭してくれたのが、後ろに座っていた、いつも元気なサンフランシスコ娘の一言。
 「There is no negative number in this sheet.(マイナスの評価はないんだね)」
 この一言で、皆が自分を取り戻しました。そして、気を取り直して評価をしたのでした。