糸コンニャク

 どうでもいい話を一つ。

 買い物に行ったお店で、久しぶりに糸こんにゃくに出会ったので、肉じゃがを作るべく、勢いにのって購入してみました。
 ところで、ボクの欠点は、量的感覚に乏しいことです。全体的に多めに作りすぎてしまうこともあれば、食材のバランス感覚をなくし、あるものだけが極端に多い料理ができてしまうこともあります。
 今回の場合、肉じゃがが、「糸コンじゃが一部やや肉」になりました。鍋一面に広がる糸コンを眺めるにつけ、涙を流す日々です。
 でも、アメリカ生活で得た経験を元に、ここは、アメリカ人らしく、「It's not my responsibility」と言い逃れることにしました。これは、一定量しか販売しない糸コン側に責任があります。もし、糸こんにゃくが少量販売していれば、こんなひどい目にはあわなかったはずです。今後、このような被害者を生まないためにも、糸コン量り売り専門店を開くことを決意した次第です。
 という思いを、料理の先生に伝えたところ、

 そうですね、量り売り。良い案だと思います。世界初ではないでしょうか。味噌の量り売りが軒並み廃業を迫られている今、すき焼きと肉じゃが以外にはニーズがほぼ無いであろう糸こんにゃくに目をつけた貴方の先見の明は、ドクター中松のそれに勝るとも劣らない素晴らしい才能だと感激を覚えました。思わず、目頭が熱くなっています。

 ということで、だれか開業してみませんかねー。ボクはお客さんになりますよ。