サリン事件慰霊祭@霞ヶ関駅

地下鉄サリン事件から11年、霞ケ関駅などで献花 (日経新聞)

12人の命が奪われ、5000人以上の重軽症者を出した地下鉄サリン事件から20日で丸11年を迎えた。現場となった東京メトロ霞ケ関駅など6駅には献花台が設置され、遺族や職員らが黙とうや献花をして犠牲者を追悼。遺族らは肉親を失った悲しみも新たに、事件が風化することへの危機感を募らせた。

東京メトロ霞ケ関駅(東京都千代田区)の事務所内に設置された献花台には午前8時25分ごろ、同駅で乗客を助けようとして犠牲となった地下鉄職員、高橋一正さん(当時50)の妻、シズエさん(59)さんの姿が。「11年前、夫が苦しんでいた時刻に献花をしてあの日の思いがよみがえった」と沈痛な面持ちで話した。

シズエさんの献花に先立ち、テロ対策の視察目的で来日中の米ハーバード大学公衆衛生大学院の学生ら約50人が同駅を訪問。シズエさんは「日本では事件がだんだん風化し、忘れられてきているが、世界はあらゆることを学んでいる。日本の行政はどうなっているのか」と憤った。

地下鉄サリン事件11年、遺族・駅員ら献花

オウム真理教による地下鉄サリン事件から丸11年を迎えた20日、惨劇の現場となった東京メトロ(旧営団地下鉄)千代田線霞ヶ関駅など6駅に献花台が設けられ、遺族や社員らが犠牲者の冥福(めいふく)を祈った。

サリンの除去に当たった助役2人が命を落とした霞ヶ関駅では、駅員17人が事件発生とほぼ同時刻の午前8時に黙とう。西川昭・霞ヶ関駅務区長(56)は、「今後も安心して利用してもらえるよう、警戒を続けていきたい」と話した。

同8時25分には、亡くなった助役の妻で被害者の代表世話人を務める高橋シズエさん(59)が献花した。その直前には、ハーバード大で公衆衛生を学ぶ大学院生ら約20人が黙とうしており、高橋さんは、「世界が地下鉄サリン事件から学んでいるのに、日本はどうなっているのだろうという思いを新たにしました。事件の風化を身にしみて感じる。まだ日々を苦しんでいる人がいる現状を知ってほしい」と訴えた。

20人説と50人説がありますが、実際には48人です。まぁどうでもいい話ですが。


事件の風化に危機感を抱いていた高橋さんが、私たちが訪問をする計画を数日前に知り、「ぜひ会ってお礼がしたい」とのことで、急遽、私たちに連絡が入りました。結局、お互いの都合がつくのが献花式会場しかなく、彼女も慰霊祭に参加し、その後に、当方の代表者数名が高橋さんとお会いしてきました。

日本で事件が風化されていく中、私たちの訪問が彼女を励まし、世の中に対するアピールの一助となれたようで、その意味だけでも、この訪問はよかったと思いました。

地下鉄サリン事件によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りします。