JBIC解体

政府、国際協力銀の分割決定 JICA共管化が浮上(朝日新聞)

 政府は17日、政府の途上国援助(ODA)のあり方で焦点となっている国際協力銀行JBIC)を分割したうえで、円借款部門を国際協力機構(JICA)に統合し、ODAの一元化を図る方針を決めた。

ぼくが就職活動をしたとき、「ここに受かったら入ろう」と決めていた会社が4社ありました。運に恵まれ、このうち3社からはお誘いを受けたのですが、唯一、「またご縁がありましたら」と伝えられたのが、この国際協力銀行(JBIC)さんでした。大阪での面接の場で、「なにか質問はありますか」と聞かれ、「どうしてJBICはJICAと合併しないのですが。役所の縦割りというのはそんなに強いのですか。」と聞き、理由にならない説明を受けたのを昨日のように思い出します(その直後に落とされたし)。それ以来ずっとうらみ続けてはや○年・・・。

当時(今もそうですが)、国際協力の世界も、お役所の世界も、所詮学生の目から見たきれいごとの表面しかみえていなかったのですが、あのときから比べれば少しは背景も見えてきた今、合併話がここまで進んだことに、それはそれは感慨深いものがあります。(そして、あのときの質問があながち間違いでなかったことも証明された。よかった、よかった。)

バングラデシュにいたとき、一番感心したのは、JBIC、JICA、大使館、JETROなどが一堂に会してタスクフォースをつくり取り組んでいること。今はどうかしらないけど、その昔、タイで働いていた頃は想像できないような協調性だと感心したものです。もちろん、現場レベルでは組織に縛られていろいろ大変なこともあるようですが。

WHO/UNICEF/ADB/WBなどドナー機関は山のようにあり、それぞれが優良案件を競い合っている世界ですから、日本人の特徴である協調性と組織力を通じて、相手国に一番適した支援ができる体制が整うといいですよねー、と思う今日この頃です。

というわけで、写真は、むかしぼくにストーカーしていたバングラの子供達。